恐怖の帝王切開【妊娠24週0日目】
忙しくて暫く書いていませんでしたが、書き続けます。
気長にお待ち頂ければと思いますm(_ _)m
2018年4月16日(月)
朝早くから検査の連続。
昨日に比べればマシになったけど、まだ鳩尾辺りが苦しい。
なんか嫌な予感はしていたけど、午前8時45分頃、看護婦さんが来て「今から旦那さん来れる?先生がお話しがあるみたいで」と言われた。
「はい・・・」
はぁ・・・大体こう言われるって事は、良くわかんないけど、もう駄目なんだろうな・・・。
すぐに連絡すると、15分も経たない内に旦那がやってきた。
多分、自転車を飛ばして来たんだろう、前髪が上がっていた。
念のため、会社からの配慮で休みをもらっていたらしく、自宅にいたみたいだった。
旦那が来てすぐに女性の先生がやってくる。
先生「今朝の検査の結果で、これ以上引き延ばすと母体が持ちません。これ以上妊娠を続けていると最悪、他の病気になったり、赤ちゃんが亡くなる場合もあるので、すぐに帝王切開で取り上げたいと考えています。」
旦那「これからですか?」
先生「はい、今から準備して、11時くらいになると思います」
そう言われた瞬間、思い切り涙が出た。
兎に角不安でいっぱい。
何が起こるのかも分かってなくて、赤ちゃんはどうなるのか、私の身体はどうなるのか、帝王切開自体、良く分かってないし・・・ただお腹を切る事は分かるけど・・・。
そもそもあと2時間も無いのに、心の準備も出来ていない。
何だか事だけが先に進んで、心が追い付かない状態。
だからと言って、やらないと言う選択肢はない。
先生「・・・辛いけど、限界まで引き延ばしたから、頑張りましょう」
「はい・・・」
それからと言うもの、部屋に機材が運ばれ、看護婦さんたちは忙しそうに準備を始めだした。
旦那は一旦、待合室で待ってもらっていたけど、ずっとソワソワしていて、立ったり座ったりしてたみたいだ。(看護婦さん談)
2時間弱あった時間があっという間に過ぎていき、先生が戻ってきて「〇〇さん、じゃあ行きましょうか」と声をかけられた。
旦那はずっとソワソワしながら、「大丈夫だから!待ってるからな!」と、私にお守りを握らせてくれた。
あなたの顔の方が不安そうに見えるけど・・・とか思いながらも、私も内心はドキドキした状態。
ベッドに寝たまま運ばれ、エレベーターに乗った。
そこからは旦那とはさようなら。
手術室に入ると、良くドラマとかで見るような光景が広がった。
いくつくっ付いてるか分からない丸いライトを見て、緊張感が走る。
ピッピッピッピ・・・と高速で鳴り響く電子音が怖い。
何より手術室にいる人の多さ。
何人いるんだよ!ってくらい、手術着を着た人がいて、正直、そんな大手術なのか?!とびびってしまった。
ドラマで見たときは精々5~6人だったけど、やっぱ実際は違うんだね・・・(笑)
すぐに麻酔を入れられる。
局部麻酔だったけど、首から下は全部感覚がなかった。
先生「〇〇さん、これから◎$♪×△¥○&?#$!を始めます」
全員「お願いします!」
兎に角こわい。
私からも、お願いしますって言いたいところだけど、怖いから大きな声出さないで!って言いたかった。
するとすぐに私のお腹に違和感を感じた。
あっ・・・切られてる・・・
うわ・・・引っ張られてる・・・!
そ・・・そんな乱暴なっ・・・!!
勿論、痛みとかはないけど、感覚だけは伝わってきた。
お腹の中に手を突っ込まれているような・・・。
そうこうしている内に、私の手を握ってくれていた看護婦さんが、「もうすぐ赤ちゃん出てくるからね」と言ってきた。
え、そういえば、赤ちゃんってどうなるんだ・・・?
全くと言って良いほどの無知で、保育器に入るって事は聞いたけど、あとは良くわかっていない。
先生「午前11時16分、男の子です。」
全員「おめでとうございます」
え、えっ・・・?産まれた・・・?おめでとうございます?
あ、おめでとう、なのか・・・?
何事にも疑問だらけ。
質問も出来ぬまま、赤ちゃんは保育器に入れられた。
看護婦さん「見える?赤ちゃんいるよ」
そういわれて左側を見ると、少し高い位置に赤黒い丸い頭のようなものが見えた。
もっと良く見たかったけど、良いから早くその子を助けて!って気持ちが強くて、見えてもいないのにうんうんと頷いた。
その一瞬だけで、赤ちゃんは何処かへ連れていかれる。
私は少しだけホッとして、目を瞑った。
手術は1時間程だったのだろうか、あまり良く覚えていないけど、気が付くとベッドに寝た状態でエレベーターに乗っていた。
あ、終わったんだ・・・。
部屋に戻る途中、旦那がやってきて「良く頑張ったね」と言ってくれた。
何故か物凄い憔悴している旦那。
何故だ・・・私の方が大変だったのに・・・(笑)
その後は絶対安静で過ごす事となった。
夕方に私の母と弟がやって来て、私の状態を見て唖然としていた。
疲れもあったせいか、あまり記憶がないけど、病室で私に関係のない無駄話しをしていたのは覚えている。
旦那「とりあえず、また明日も来るから。ゆっくり休んでね」
三人が帰った後、すぐに私は眠りに落ち、次の日の朝まで起きる事はなかった。